行政書士試験の出題は、行政法が最も多く、次に民法が多く、それに憲法などが続く形になります。実際に、法律的リテラシーを身につける場合であれば憲法が最も重要な気はしますが、行政書士試験では行政法の出題が多いのです。それは、行政書士の役割が役所の許可などを得る代行業であるから導かれるわけですが、試験対策は出題順にすべきだといえます。そのため、行政法をまず学び、次に民法に手を付ける学習が1発合格には必要です。

行政法の正体をつかむ

行政法は、行政書士試験において最も出題割合が多い科目ですが、行政法のことを一つの法体系だと思うと苦労します。行政控除説という考えがあり、行政法は他の法律に当てはまらないものの総称だとする説が有力です。つまり、行政法は憲法にも民事系法律にも刑事系法律にも当てはまらない、残りの法律群をまとめて行政法と考える人が多いといえます。そのため、行政法の理解をしようと、行政事件訴訟法や行政不服審査法などの各法とにらめっこするより、行政法共通のメカニズムを覚えるのが近道です。

情報に関する知識の対策は身近なITの問題から

行政書士試験には、一般教養の範囲がありますが、ここ近年では情報に関する分野の出題が多いです。情報に関する知識といえば、情報処理に関する知識が必要な気もするかもしれません。しかし、行政書士試験では、情報といってもマイナンバーなどの管理や個人情報の機密性などが問われ、一般的な情報処理問題とは少し異なります。そのため、身近なIT問題である個人的なアカウントの保護などをよく理解しておいて、問題演習すれば速く理解できるでしょう。

行政書士の試験は、年齢や学歴を問わず、だれでも受験することができます。国家資格なので難しい試験ですが、試験に合格すれば、法的に定められた独占業務を行うことができるようになり、独立も夢ではありません。